台湾全体 · 旅のガイド

電子たばこ・加熱式たばこ、台湾への持ち込み

台湾では電子たばこは例外なく全面禁止で、旅行者が自分用に1台持ち込むだけでも罰金の対象になります。加熱式たばこも2026年2月から一部条件付きで免税枠に入りましたが、購入場所に大きな制限があります。この記事では衛生福利部と財政部関税署の公式情報から、旅行者が誤解しやすい点を整理しました。

ホテルの机に置かれた紫色の「No smoking or vaping(喫煙・電子タバコ使用禁止)」の卓上サイン、禁煙マークと罰金の注意書きが書かれている
写真:Global State of Tobacco Harm Reduction/Wikimedia Commons · CC0

この記事のポイント

  1. 電子たばこは1台でも罰金の対象電子たばこの製造・輸入・使用は全面禁止で、個人が自用目的で持ち込む行為も「輸入」とみなされ、業者以外は5万元〜500万元(台湾ドル)の罰金対象になります。
  2. 加熱式たばこの持込条件2026年2月1日から審査を通過した指定菸品は200支まで免税になりましたが、台湾国内の免税店で購入した製品に限られ、海外で買った承認銘柄も持込みは違法です。
  3. 少額でも罰金は免除されない2026年9月22日の改正で、電子たばこは完税価格5,000元(台湾ドル)以下でも罰金を免除しない対象に加えられました。

電子たばこは製造・輸入・使用のすべてが禁止されている

台湾では菸害防制法(たばこ被害防止法)により、電子たばこと組合部品の製造・輸入・販売・供応・展示・広告・使用が全面的に禁止されています。2023年3月22日に施行された規定です。

電子たばこは、ニコチンやプロピレングリコールなどの香料を含む液体を電気で加熱し、蒸気を発生させて吸引する製品と定義されています。ペン型や箱型など形状はさまざまですが、いずれも規制対象です。

旅行者が自分で使うためだけに1台持ち込む場合でも「輸入」行為とみなされ、業者でなくても罰金の対象になると案内されています。本数の多い少ないは関係ありません。

財政部関税署は、電子たばこは現在「輸入が認められていない物品」であるとして、旅客に持ち込まないよう繰り返し呼びかけています。

見つかった場合は没収のうえ罰金が科される

空港や港で電子たばこが見つかった場合、海関はその場で没収し、台湾での住所地を管轄する地方政府の衛生局へ通報すると案内されています。

業者以外の個人が輸入した場合の罰金は5万元(台湾ドル)以上500万元以下、使用した場合は2,000元以上1万元以下です。

電子たばこに関する行為別の罰金の目安
行為罰金の目安対象
個人が自用目的で輸入5万元〜500万元(台湾ドル)業者以外の個人
使用2,000元〜1万元個人
業として製造・輸入1,000万元〜5,000万元製造・輸入業者

個人の旅行者が実際に関わるのは主に「輸入」と「使用」です。業として製造・輸入する場合の罰金はさらに高額に設定されています。

加熱式たばこは「台湾の免税店で買ったもの」だけが免税対象

加熱式たばこは長く「輸入が認められていない物品」でしたが、2026年2月1日から制度が変わりました。20歳以上の旅客は、衛生福利部の審査に通過した「指定菸品」を200支まで免税で持ち込めるようになりました。

ただしこの免税枠は捲菸200支や葉巻25支と同じ枠の中の選択肢の一つで、上乗せではありません。加熱式たばこを選んだ場合、紙巻きたばこの免税分はその分減ります。

最大の注意点は購入場所です。この免税は「台湾国内の免税店で購入し、審査を通過した製品」に限られており、承認済みの銘柄であっても海外で購入した製品を持ち込むと違法になります。

財政部台北関税局によると、2026年2月から4月の間だけで桃園国際空港で384件、約2万8,000条(カートン。1条=200本相当)の加熱式たばこの違反持込みが摘発されています。本サイトでは、加熱式たばこを使う場合は台湾入国後に現地の免税店で購入することをおすすめします。

少額の私物でも罰金は免除されない

財政部関税署は2026年9月22日、「海関緝私案件減免処罰標準」を改正し、電子たばこなど類似の菸品は、完税価格が5,000元(台湾ドル)以下でも罰金を免除しない対象に加えました。

これまでは低価格の私物には少額免除の規定が適用される場合がありましたが、この改正以降は電子たばこであれば価格や本数にかかわらず処罰の対象になります。

本サイトでは、友人へのお土産や試供品のつもりであっても、電子たばこや類似の菸品は持ち込まないことを強くおすすめします。

出発前チェック

  • 電子たばこは本数にかかわらず持込み禁止と知っておく
  • 見つかれば没収され、5万元〜500万元の罰金対象になり得る
  • 加熱式たばこは「台湾国内の免税店で購入した承認済み製品」のみ200支まで免税
  • 海外で買った加熱式たばこは承認銘柄でも持込み不可と知っておく
  • 2026年9月22日以降、少額の私物でも罰金は免除されないと知っておく
  • お土産や試供品のつもりでも電子たばこ類は持ち込まないと決めておく
#電子たばこ禁止#加熱式たばこ#菸害防制法#類菸品#海関罰金#免税店購入限定#指定菸品

参照した情報

電子煙之類菸品全面禁止 保護民眾健康 違反相關規定將受罰 ↗衛生福利部 · ウェブ資料確認 2026年09月30日

旅客可以攜帶電子煙入境嗎? ↗財政部關務署臺北關 · ウェブ資料確認 2026年09月30日

海關緝私案件減免處罰標準第4條 ↗財政部主管法規共用系統 · ウェブ資料確認 2026年09月30日

入境旅客攜帶行李物品報驗稅放辦法第11條 ↗全國法規資料庫(法務部) · ウェブ資料確認 2026年09月30日

臺北關籲請旅客勿自國外購買加熱菸入境,以免違法 ↗財政部 · ウェブ資料確認 2026年09月30日

ウェブ資料の確認日と、現地の訪問・設備確認日は別のものです。

編集方針・訂正について

KEEP EXPLORING

つぎに読むなら

台湾全体 旅のガイド ↗
旅のお役立ち3 min read

台湾の喫煙ルールと禁煙場所

台湾では「菸害防制法」により、多くの室内公共空間が全面禁煙とされ、違反した場合は罰金の対象になります。この記事では、2023年の改正後の同法に基づく禁煙場所、電子煙・加熱式菸品の扱い、罰則をまとめました。読み終えると、台湾滞在中にどこで吸ってよいかがわかります。

ガイドを読む
台湾全体 旅のガイド ↗
はじめての台湾3 min read

台湾に持ち込めないもの、入国時の申告

台湾に入国する際、肉類や生鮮果物などは原則持ち込めず、違反すると高額な罰金の対象になります。この記事では、財政部関税署と農業部動植物防疫検疫署の公式情報をもとに、禁止されている品目と免税範囲、申告が必要になる場合を整理しました。読み終えると、緑線・紅線のどちらで通関すべきか判断できるようになります。

ガイドを読む
台湾全体 旅のガイド ↗
はじめての台湾3 min read

常備薬を台湾に持ち込むとき

台湾には旅行者が薬を持ち込む際の数量上限があり、処方箋の有無や医薬品の種類によって基準が異なります。この記事では衛生福利部と財政部関税署の公式情報から、非処方薬・処方薬・漢方薬それぞれの持込み上限を整理しました。読み終えると、自分の常備薬をどの程度まで持って行けるか判断できるようになります。

ガイドを読む